滋賀の欠け佛

 

 


 

安念寺

 

 

湖北の木ノ本駅から自転車で15分ほど、山の近くの西黒田の集落に、小さなお堂が。

こちらにおられるのが、いも観音とよばれる欠け佛さまたち。

織田信長の延暦寺攻めの際、延暦寺の末寺にあたるこちらのお寺も襲撃にあいました。

仏様たちは村人により田んぼのなかに隠されたのですが、その後忘れられ、江戸時代になって発見されたとか。

近くの余呉川で洗い清められたのですが、そのことが習慣化して、毎年川で洗われ、そして子ども達の遊び道具にもなったということです。

川で洗う様子が、まるで里芋を洗うようだということで、「いも観音」の通称が生まれたのだとか。

素朴で、小さなお堂におられるのですが、村の人たちに愛されてきたと感じられる仏様たちでした。

(2011.8.25)

 

住所:滋賀県長浜市木之本町黒田

アクセス:JR木之本駅から自転車で15分

拝観料:志納

拝観方法:木ノ本町観光協会に電話で予約。

 

 

 

 

鶏足寺(己高閣・世代閣)

 

湖北の木ノ本駅から自転車で20分くらい。

山道を越えると、鶏足寺へたどり着きます。

ここ己高山は古代-中世に、山岳信仰の修行の地として栄え、多くの伽藍が建ち並んでいたとか。

しかし、時代が移るとともに衰退し、次々と廃寺に。

そこに納められていた膨大な文化財を収納するために作られたのが、収蔵庫である己高閣・世代閣です。

昭和38年に己高閣が、平成元年に世代閣がつくられました。

 

ここにはたくさんの欠け仏さまがおられるのですが・・・!!

イチ押しは、世代閣の地蔵菩薩さま。

顔はほとんど摩滅。うっすらと残る左側の表情は、なんとも厳か。

部長のフェイバリット欠け仏さまベスト5に入っているほどです。

 

住所:滋賀県長浜市木之本町古橋

アクセス:JR木ノ本駅から自転車で20分

JRバス古橋下車すぐ

拝観料:500円(己高閣・世代閣あわせて)

 

 

 

渡岸寺(向源寺)

 

高月駅の近く、向源寺のなかの渡岸寺観音堂。

国宝の十一面観音さまがおられることで有名なお寺。

優美なお姿で、「これぞ我がフェイバリット仏さま!」という方も多くおられます。

 

同じお堂には、他の仏さまたちも。

欠け仏さまもおられます!

 

特に、青獅子像、白像の二躯は本当に素晴らしい!

青獅子は頭部がほとんど無くなっていて、下あごと舌の部分が露出しているという悲惨な状況。

白獅子も、鼻が丸ごと欠けてしまっています。

そして、かつては両者とも文殊菩薩、普賢菩薩をその背に乗せていたと思われますが、今は本尊自体がなくなっております。

 

乗騎だけになってしまった姿。

失われてしまった本尊。

彼らはどんな歴史を語っているのでしょうか。

 

住所:滋賀県長浜市高月町渡岸寺215番地

アクセス:JR高月駅から徒歩五分

拝観料:300円