京都の欠け佛

 

 


破損仏群
破損仏群

 

旧威徳寺 観音堂

 

現在は拝観出来なくなっています。

このときも、色々なご縁とチャンスがあって見せていただきました。

 

丹波の山奥の小さな集落にある、観音堂。

廃寺になっていて、福知山市教育委員会の管理下にありました。

小さなお堂の中には、彩色は残る千手観世音菩薩。そして、たくさんの破損仏さまたち。

これだけの仏さまがどこから集まってきたのかはわからないのですが、明智光秀の丹波攻めの際に焼かれたお堂のものだという説も。

廃れたお堂の仏さまが、棄てられずにここに集められたものなのかもしれません。

祈り、信仰する気持ちから外されてしまった仏さまたち。しかし彼らの前に立つと思わず手を合わせてしまいます。

欠け佛さまにもっとお会いしたい、と思う機会になった拝観でした。

(2011.3.20)

 

 

 

 

住所:福知山市字宮垣

アクセス:京都市から車で二時間

拝観料:志納

 

 

 

 

 

達身寺 阿弥陀如来坐像
達身寺 阿弥陀如来坐像

 

達身寺

 

八世紀に行基によって建立されたと伝えられている古寺。

通称「丹波の正倉院」

明智光秀の丹波攻めの際、伽藍が焼き討ちに。

僧侶らによって仏様たちは運び出されたものの、そのまま忘れ去られていたということです。

江戸時代に入って、発見され、現在の地で奉られるようになったのだとか。

 

こちらの仏さまたち、いずれも古く痛ましいお姿のお方が多いのですが、綺麗な堂内に安置されています。

なかでも素晴らしいのは、阿弥陀如来さま。

両腕が欠損しているのですが、印を結んだ手の部分のみが膝の上に残っておられます。

壊れても阿弥陀であり続けようとする慈悲の心が感じられます。

 

それから達身寺の仏様の特徴は、同じ種類の仏様が複数おられること。

例えば兜跋毘沙門天が16躯も、という具合。

理由は定かではありませんが、もしかしたら仏像工房があったのかもしれません。

 

それから、おなかの膨らんだ仏様も多く見られます。

こちらも理由はつまびらかではなく、かつてこの地に栄えたという山岳宗教の影響か、と言われています。

(2011.3.20)

 

 

 

 

住所:兵庫県丹波市清住

アクセス:

 

・バス、自動車
大阪より中国自動車道-吉川インター~舞鶴若狭自動車道-春日インター ~ 北近畿豊岡自動車道- 氷上インター下車(大阪より約90分)
・電車
大阪よりJR福知山線にて柏原駅、もしくは石生駅下車(約2時間)。タクシーにより達身寺へ(約15分)。

 

拝観料:400円